韓国旅行記2000


－－－　成蹊高等学校では，高校２年生の夏季と春季の休暇を利用して，学習旅行と呼ばれる希望者参加の修学旅行を実施しています．今回は，２００１年春の韓国学習旅行の下見のため，２０００年１２月５日から８日までの４日間，韓国のソウル周辺を中心に下見をしてきました．４日間の日程を中２日で回る強行軍でしたが，いろいろと面白いものを見つけてきたので，私の知人のカメ氏のロンドン滞在記の真似をして，旅行記にまとめておくことにしました．＞カメ氏，フレームも借りた，許されよ．－－－
■韓国学習旅行について　朝鮮半島と日本列島は，古代から隣国として密接な歴史を持っています．韓国学習旅行は，近現代史の勉強の実地踏査として，韓国（大韓民国）側から見た日本と，日本側からの見方の差を実感してもらうことを目的としています．韓国の首都，ソウルを中心に，独立記念館や統一展望台などを見学するコースです．　韓国の首都、ソウルは北朝鮮（朝鮮人民共和国）との休戦ラインである３８度線の南に位置していて，緯度は山形や仙台とほぼ同じです．12月は日中の気温が氷点下になることも多く，とても寒い季節ですが，オンドルなどの暖房がよく効くせいか，警戒していたほどではありません．時差はなく，通貨はウォン（W）で，1円=約10W．観光ならビザも不要です．
韓国のｻｰﾋﾞｽｴﾘｱ．いろんな食べ物を売っている．北島三郎のようなおっちゃんがいっぱいいる．オンドル部屋　床に座ると根が生えてしまいます．　しかし，２人部屋だが，セミダブルとシングルベッドが１つずつという構成に首をかしげてしまった，まさか泊まる人の体格を事前に調べたわけではあるまい．	安いパッケージツアーが集中する季節ということで，飛行機がなかなかとれず，午後につく大韓航空にようやくもぐりこみました．成田から金浦(キンポ)国際空港まで約２時間．沖縄へ行くより時間がかかりません．韓半島有事の際は，戦闘機なら一瞬の距離です．韓国では仁川に大型ハプ空港が開港間近で，次回は金浦空港は使わないかも知れません．　前回は韓半島の歴史を通覧するために，韓国国立博物館を見学したのですが，今回は「展示ではなくて，やっぱり現地」ということで，百済の古都，扶余をコースに取り入れることができるかどうか，を検討しに行きました．で，空港を出たら，韓国中部の科学都市・大田（テジョン）に近い儒城（ユソン）まで一気に南下します．韓国はモータリゼーションの発達した国なので，幹線は４～５車線の高速道路が整備されています．ここを約１５０km/hでかっ飛ばします．直線部分では，中央分離帯がところどころ可動式になっていて，非常時には軍用機が発着できる滑走路に早変わりします．　儒城について，まず夕食．やっば，焼肉系でしょう．ということで，プルコギでした．日本でいうと，スキヤキ系の味付けです．焼肉というと，肉主体というイメージですが，本場韓国のは野菜がいっぱいつくのが特徴です．キムチをはじめ，一緒にいろいろ出る小皿が美味．しかし，車に酔う私は，３時間の移動でへとへとでした．目は食べたいのですが，手が出ず降参．　宿泊地の儒城は，古くからの温泉街です．ホテル到着が遅く，大浴場は掃除が始まっていて，おじさんが盛大にホースで散水していましたが，強引に入浴．火山のない韓国の温泉は，花崗岩のバソリス（底無し貫入岩体）を熱源としたもので，日本でいう弱アルカリ単純泉にあたり，中国地方や五島列島の温泉と似ています．なんと，ジェットバスやうたせ湯まであって，日本の健康ランドそっくりでした．韓国でも，おじさん・おばさん団体は好きらしいですが，若い人はあんまりこないという話でした．
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