Koria Wactch 2000
独立記念館
 独立記念館
は,ソウルから高速道路を車で南に約1時間半,天安(テンアン)にあります.天安は,三一独立運動の英雄で,韓国のジャンヌダルクと呼ばれる柳寛順(ユ・ガンスン)という人の生家があるところです.柳寛順は梨花女子大の学生で,今の高校生と同じ年のときに,抗日独立運動を先導して逮捕され,獄死しています.
 独立記念館は,日本の歴史教科書に関する問題をきっかけに,内外に韓国の近現代の歴史を示すために作られた展示館で,韓国史を通覧するとともに,近現代の歴史,特に抗日運動の資料収集と展示を目的としています.韓国の小・中・高生のほか,軍の教育にも利用されています.日本人にとっては,見学自体がなかなかつらいところで,観光ルートにはまず入っていません.広島の原爆公園を訪れたアメリカ人といったところでしょうか? 今回も韓国軍や地元のお年寄りの団体さんと一緒に回る格好になりましたが,「日本人だ」「日本人がいるぞ」と珍しがられてしまいました.
神獣
途中で見かけた交通
事故.韓国は車の運
転が関西系で先に行
ったもん勝ちみたいな
感じです.で,交通事
故がとても多い.乗用
車とトラックの事故で
積荷の卵が大散乱
おじさんたちが総出で
拾っています.


 現地は,とに角,やたら広い,やたらに建物がでかい,というのが第一印象です.独立記念館2歴史認識に対する韓国の人の思い入れの強さが実感できます.歴史的解釈は,人間がすることですから,資料の使い方でどうにでもなりますが,韓国の人の対日感情がどのようなものであるか,を曲げることはできません.
 今回はツーリストの運転手さんの顔パスで無料で進入してしまいました.
 展示室内は,撮影禁止なので,写真はありません.三一運動を扱った第三展示室が,工事中ということで見学できませんでした.前回,参加したメンバーは,ここの展示室だけに日本語の説明がついていることに気づいてくれました.日本人に向けてメッセージを発信しているのです.

ソウルへ帰りついたのが夜で,そのまま食事になりました.レストランのアトラクションで民族舞踊を見ることに.スリムな女性がチョゴリで踊るのもきれいですが,個人的にはうしろの太鼓の女の子たちの演奏が面白かった.見てるのは日本人ばっかりで,鹿児島弁のおじさんの団体が大盛り上がりでした.次はコリアハウスのが見たい.ナンタも見たいな.

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